一見すると無地のシンプルなニットキャップ。
けれど、目を凝らすと編み目の奥に、ひっそりと浮かぶパキスタンの伝統柄。

「文化を主張するのではなく、そっと身につける」
そんな感覚を、日本の老舗ニット工場の繊細な技術によって形にしたのが、このソリッドタイプです。

素材はウールとアクリルの混紡。
長く使える耐久性を持ちながら、着用と共に表面が少しずつ毛羽立ち、編み柄の輪郭がやわらかく滲んでいきます。
はじめは隠れていた模様が、時間の経過とともにじわりと現れてくる——まるで使う人にだけ語り出すような、密やかな表情の変化です。

トップのポンポンは、控えめな遊び心としてこのデザインを締め、無地の潔さにほんのスパイスを添えてくれます。
装飾的ではないのに、普通じゃない。
スウェットにもコートにも馴染みながら、思い返したくなる余韻を残すビーニーです。

■Native Tongues（ネイティブタンズ）■
多種多様なコミュニティから生まれ、時代と共に姿を変えながらも人々の背景に根付くカルチャー。
Native Tongues は、その“色褪せない文化”を題材に、創造性・ユーモア・多様性 を通して現代に蘇らせるブランドです。
どこかで見た記憶、誰かが着ていた温度、文化の匂い。
それらを日常に溶け込むプロダクトとして再構築しています。

【素材】アクリル85％ ウール15％